紫色のクオリア
うえお 久光, 綱島 志朗
コメント
言わずもがなのループものの名作。傑作。厳密にはループものではないが……。中盤からのフリーフォールのような読書体験には衝撃を受けた。レールがないジェットコースター的な。
GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ(1)
大樹 連司(ニトロプラス), 虚淵 玄(ニトロプラス)
幼少期以来怪獣モノからはかなり離れていたため、これで怪獣に戻ってきた。自分の中でこれの存在感が大きすぎて怪獣ジャンルといっても特撮とあんまりイコールで結びついてないくらいの影響度。同じような怪獣小説が読みたい!!と探し回って海外の怪獣小説まで手を出してるけど未だ見つからず。代わりが効かない作品。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
桜庭一樹
打ちのめされた。というか撃ちのめされた。「今日び、博識になりたかったらインターネットですよ」
推定少女
桜庭 一樹
桜庭一樹から2作品も入れるな!!!!作者がゲームシナリオのライターだけあってか、小説なのにオチが分岐する。そんなのあり!?と衝撃を受けた。特に犯罪者エンドが傑作。
ある日、爆弾がおちてきて
古橋 秀之, 緋賀 ゆかり
表題もいいけど、とにかく『出席番号0番』が素晴らしい。ある意味絶対映像化できない系の原作。
2000年代海外SF傑作選
橋本 輝幸
これもこの短編集の中から1作『第二人称現在形』を選んだ形。ドラッグ脳科学SF、という感じの作品。ドラッグと聞くとラリってるパッパラパー系のアレっぽく聞こえるけど(実際この作者は別作品でそういう類のドラッグSFも描いてるけど)、本作はそういうの苦手な人でも行けます。 記憶喪失した人が元の記憶を取り戻したくないときって、人格的にはどう扱われるべきなの?別人扱いになるの?その人格(記憶)は前の人格(記憶)と法的に同一人物として扱うことに問題はないのか?みたいな。
機龍警察 暗黒市場 下
月村 了衛
コッペリアーのひーつーぎ!(感想を書くのが面倒になってきたのと言わずもがなのヒット作なので…)
1973年のピンボール
村上 春樹
フタコイオルタナティブの元ネタ。村上作品の中でいちばん好きかも。『風の歌を聴け』は私小説すぎるし、『羊をめぐる冒険』はファンタジーすぎて、それなら後年のもっと完成されたものを読めばいいやとなる。そういうわけで、初期三部作は本作がいちばん好き。 「歌は終った。しかしメロディーはまだ鳴り響いている」いいよね……(この台詞は続編のほうだけど)
シャボン玉ピストル大騒動
ポール・ギャリコ, 山田蘭
ロードムービー小説からも1作。というか、ロードムービーの後のエクストラステージの存在を知らなかったのでメチャクチャ興奮した。これホント好き。ポール・ギャリコの作品はよ全部読みたい。というか他の作品も新訳出してください……。
荻浦嬢瑠璃は敗北しない
元長柾木
ルールに縛られるな!と聞くと聞こえがいいけど、マジでルールに縛られるな!をやる小説。 なんか学校にガソリン撒いて火つけたりする系主人公。自称・革命家のヤバいやつに洗脳された少女が、中学校から世界の変革を目指して戦い始める……みたいな話。前作があるけど本作からでもいいと思う。とにかく面白いので、はい。
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