名刺代わりの 10 冊メイカー

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癖を狂わせたミステリ10選て言われたら大抵のオタクはこれをあげるでしょ。全部入りすぎて乱歩はさすが大乱歩だなって思う。

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多分初めて（か二番目に）読んだ有栖川作品。この版に入ってる「シュルレアリスムの午後」も併せて好き。今読み返すとバブルの残り香がすごいなって思う。

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綾辻先生も有栖川先生も結構な少女趣味あるけど方向性が違うよね、というのが解りやすく出た少女趣味炸裂初期綾辻。アリプロ主題歌でアニメ化してくれ。 新装版出てるけどカタンドールが表紙のこのバージョンが好き。

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百鬼夜行シリーズも好きだけど思春期の淡い癖の芽生えを狂わせたのは間違いなく巷説シリーズ。「帷子辻」で駄目にならんオタクおらんことない？ 必殺シリーズ大好きさが隠せてないWOWOW版ドラマと併せて読んでいたので私の中で百介さんは永遠に佐野史郎です。

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森博嗣は何か振り返ってみるとめちゃくちゃ嗜好を歪まされるというか謎に矯正されていた感がある。四季四部作とこれどっちを挙げるか迷いましたが名刺代わりに開陳するならこっちかなと。コミカライズ版も好き。

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未読でこれから読もうと思ってるひとは頼むからネタバレを踏む前に早く読んでくれ～～～～と強く思っている一冊。結構解りやすいどんでん返しだけど初読時と再読時で見えている景色ががらっと変わるので…… あとめちゃくちゃ美味しそうな食べ物描写とめちゃくちゃしんどそうな嘔吐描写が出てくるのその辺のギャップも楽しめます。

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もう本当に「あいにくの雨で……」としか言いようのないクリスマス小説。初期の麻耶作品全般に言えることですがまじでメンタルがめちゃくちゃ絶好調の時に読んでほしい。読後だいたい「あいにくの……雨で…………」てテンションになるので……好きですけど……

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ネタバレを踏む前に読んでくれ～～～～～～～～と言いつつ昔これのパロディ二次創作を書いたことがあります。今思うとネタバレ配慮的な意味で大罪だった。 著者は「復讐するロリータ」的な話を結構書いていて、この作品のあとに出た「シメール」もそういう傾向の話で結構好き。でもインパクトはこっちのほうがある。

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18世紀ロンドン！　解剖学教室！　異常死体！　偏屈な外科医と教え子の美少年！　盲目の判事！　全部盛り！！！　こんなん好きじゃないオタクいなくないですか。 重厚な文体の歴史ミステリでもあり、時代に翻弄される若者たちの群像劇でもあり。「海外ミステリより海外ミステリらしい」みたいな感想をよく見かけるけどそんな感じ。全ての海外ミステリの翻訳が皆川先生の文体だったらよかったのに。シリーズ全三冊完結済みです、おすすめ！

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伊吹亜門さ～～～～～～～～～～～～て頭を抱えて呻いていたのをフォロワーさんも覚えておられるかも知れませんがほんとさ～～～～～～～～～～～ 理想を胸に抱いた男と男が出会ってしまい、始まってしまった物語という、何かと東京事変の「遭難」をCPに振りかけてしまうオタクが狂わない訳がなかった歴史ミステリです。その時代その場所その立場ゆえの動機、ていう、ホワイダニットに重点が置かれている分その動機が見えたときのああ～～～～～～～～～～～～～（呻き）感が異常。私と一緒に頭抱えてほしい。伊吹亜門をよろしくお願いします。