名刺代わりの 10 冊メイカー

田園交響楽

ジッド

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僕が好きな人格破綻した中年男性、白痴の少女、未来ある男子の転落などの要素が揃っている小説 この要素を揃えた作品として他にオペラの「ペレアスとメリザンド」がある

煙か土か食い物

舞城 王太郎

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文体が作品の本質を担っていること、ミステリーという概念の扱い方などメタ的な面白さと、最終的に「愛」みたいなとこに熱血に収束するのが最高 舞城は色々読んだ末のディスコ探偵が熱すぎる

賽の一振り

ステファヌ・マラルメ

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現代でもやはり詩の極北 字の配置やサイズなどのメタ的要素も扱いつつ言葉遊びに寄りすぎずランボーリスペクト的な詩的表現を大事にしてるのも熱い 全集が貴重すぎる+高すぎて買えなくて悲しい

うたかたの日々

ボリス・ヴィアン, 野崎歓

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序文のオシャレさも有名 幻想的でプロット的な繋がりはやや曖昧だけど登場人物の感情的なストーリーは一貫してるのがよりオシャレ

ハリー・ポッターと賢者の石

J.K.ローリング, 松岡 佑子

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ファンタジー的なワクワク要素、学園モノ的な人物相関図、シリーズ一貫してのドラマツルギー、単巻毎のミステリ的面白さなどが詰まってる異常な作品 個人的にはヴォルデモートの美学とダンブルドアのリアリスト的な面の戦いで最初からヴォルデモートの負けが決まっていたところが好き

クチュクチュバーン

吉村 萬壱

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エレンディラ

ガブリエル・ガルシア・マルケス, 鼓直

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マルケスの他の作品でも通底してることだけど、読者が処理しきれない情報量と最終的にモチーフで終わるという組み合わせの美しさが一番シンプルに読みやすく提示されてるのがエレンディラだと思う

春琴抄改版

谷崎潤一郎

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この時代に異様な文体が作品の本質を担保するという舞城的、芥川賞的なセンスが現れてるのが先進的すぎる。しかも内容はこの時代くらいまでにしかリアリティを持って描写できないもので、今後永遠に生まれないものだろうなと思う

拳闘士の休息

トム・ジョーンズ, 岸本 佐知子

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自分は舞城を先に知ったけど、バロウズ的なオフビート感と舞城的なモチーフへの昇華があって読後感が最高な作者 ヘミングウェイ的なソリッド感もアメリカだなーって感じがする

水滸伝 1 曙光の章

北方 謙三

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扉絵的なとこにある人物とその名前の筆字が…かっこいいぜ!

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