悪童日記
アゴタ・クリストフ, 堀茂樹
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第一部、第二部、第三部と、人称や視点が変わっていく…変わっているのか?と不安にさせられる。いたましい魂の叫び
永遠の仔 1 再会
天童 荒太
身体も魂をも奪われた惨たらしい虐待をサバイブした三人の子どもたち。大人になって再会して、止まっていた時間の針が… ラストには救済が待っていて大号泣。
死の棘35刷改版
島尾敏雄
狂うほど、罵倒するほど夫を愛せる妻の純愛、それでも浮気する夫。業の深い夫婦。最初の結婚する前に読んだけど、「絶対自分はここまで一人の男を愛せないな」と確信した。
氷点(上)
三浦 綾子
人間の「原罪」って何なんでしょうね。 殺人犯の娘として生まれただけで、罪があると言うのか。
汝、星のごとく
凪良 ゆう
毒親に振り回され続けながらも惹かれあい、しかし、生きている間は結婚などの形で結ばれることのなかった男女の愛の物語。ヒロイン暁海に私は言いたい。「あなたは人生を誤ってなどいない」と。
獣の奏者 1闘蛇編
上橋 菜穂子
人間のエゴで作り変えられ性質を変えられる動物たち。それに寄り添った女と、そんな女を愛した男。
今夜、すべてのバーで 〈新装版〉
中島 らも
なぜ人は何かに依存せずにはいられないのか。依存という魔物の本質に迫る一作。作者中島氏は、酒に酔って転落死したという説もある。業って深いなぁ…
豊饒の海 1 春の雪
三島 由紀夫
美しい綾織のような。 私が小説を書き始める遥か前に読んだ時ですら、どういう思考回路の人ならこんな本が書けるんだろうと思った作品。
白夜行
東野圭吾
主人公二人の人生は何のためにあったんだろう。そしてそれを踏み躙ったのは、二人のうち一人の父親であった。親がクソだとホント子どもは苦労するよなって憤りつつ、一度も主人公の人称・視点で語られることがない構成の巧みさ。私が小説を書き始める遥か前に読んだ作品だが、「すごいな」と思った。
火車
宮部 みゆき
「他人になり変わる」なんてことができるのか。なぜ、そんな必要があったのか。 宮部先生には多数名著があり、好きな本もたくさんあるのだが、「そんな事実があるのか」と、鮮やかに見せてくれたことの衝撃が忘れられないのでこの一作を。
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