名刺代わりの 10 冊メイカー

四畳半神話大系

森見 登美彦

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ひたすら愉快で、馬鹿らしくて、熱くて、切なくて、楽しい。最高の小説。

新約 とある魔術の禁書目録(9)

鎌池 和馬, はいむら きよたか

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禁書でもぶっちぎりで好き。この巻で初めて上条当麻というキャラクターの内面を、生き方を、世界での立ち位置を理解できた気がする。

モナミは世界を終わらせる?

はやみね かおる

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「めっちゃ濃いキャラクターとそのかけあい」「割と唐突な(だがそこがいい)恋愛要素」「ちょっとしたミステリー」というはやみね作品の三要素が完璧なバランスで共存し、かつメッセージ等作品独自のカラーもしっかりある。傑作。

ペンギン・ハイウェイ

森見 登美彦

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「世界の謎」と「お姉さんへの慕情」が未来へ向かう方向性の元に収束していくラストで泣いた。アオヤマくん…お姉さん…。

ハーモニー新版

伊藤計劃

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「優しさと健康がリソース意識として刷り込まれた社会の中で、少女達が『命は車内のリソースではなく自らのもの』と主張するために自殺を図る」という冒頭だけでもう勝ち。それ以降も一切息切れせず、「人間の自己」というテーマを描ききった物語の美しさに泣かされる。

何者

朝井 リョウ

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読んだ後にここまで心を揺さぶられた小説はない。直接的な意味ではなく、「死にたくなった」。

正欲

朝井 リョウ

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多様性とは何か。正しさとは何か。性愛や生殖、それを基準とした社会や価値観を根底から覆すような激烈な問題提起に全てを乱される。そのテーマ性のグロテスクさも勿論刺さったけど、何より中盤の「男女が学校の水道を破壊する」シーンで描かれた純粋なそれに泣いてしまった。

ステップファザー・ステップ 新装版

宮部 みゆき

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「日常×ミステリー」の完成系だと思う。ひたすらに面白い小説。

灼眼のシャナ(2)

高橋 弥七郎, いとう のいぢ

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シャナだとこの巻が特に好き。王道の展開なんだけど、その王道をやり切った先の良さがある。

ダブルブリッド(10)

中村 恵里加, たけひと

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「人間と異種族の共存」というテーマをここまで遜色なく、見事に描ききった結末を僕は知らない。人間たる太一郎が、人間とアヤカシのハイブリッドである優樹の中の「アヤカシ性」を受け入れる…というのが本当に良すぎる。

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